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ロバとの出会い


カテリーナ古楽合奏団からロバの学校、ロバの音楽座、そして ロバハウス

1973年、カテリーナ古楽合奏団が結成されます。中世・ルネサンスの音楽を演奏する中で、ある中世の吟遊詩人の曲に辿り着きました。一匹のロバ君を歌った曲てす。ロバ君は、昔々から「うすのろ」「まぬけ」の代名詞として呼ばれています。中世の頃、ロバ君は東西の掛け橋となり、淡々と働き続けました。そんなロバ君の姿を歌い綴ったのが「ロバの詩」でした。(原題:Orientis Partibus「 東の国からやって来た」12世紀 南フランス)私たちは、ロバ君を日本の視点から眺め「西の国から、、、」と歌っています。

「ロバの詩」は、東の国から西へと旅するロバ君を歌った、10番まである長い曲です。最後にこのようなくだりがありました。一日の仕事を終えたロバ君は夢を見ます。ロバ君の見た夢は、大好物の大麦と干し草を食べる夢。ロバ君は、うれしくてうれしくて思わず歌を歌います。「下手な歌声、夜空に響き、全ての人を優しく包む、You are ロバさん」

吟遊詩人は、街角を往来する人々に、どんなことをこの歌から伝えようとしたのでしょうか?私は、吟遊詩人の声をこのようにききとりました。「音楽はこころだよ」「こころに豊かな森を」と。うすのろまぬけなロバ君を媒介とした、一千年前の逆説的なメッセージ。下手な歌が人々の心を癒す。なぜ? そんななぜから、テクノロジー優先の流れの中、私たちは、大きな耳で耳をすまし、子どものようなロバ君と、ゆっくりと歩くことにしました。こうして、1980年よりロバの学校の活動が始まり、1982年にロバの音楽座が生まれました。そして、1992年にロバハウスが誕生しました。

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