フルート系の楽器たち

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★リコーダー
最も身近な古楽器。名前は「鳥のさえずり・鳥がさえずるように」を意味する。ソプラノ、アルト、テナー、バスなどのファミリーをなし、組み合わせると非常に豊かなハーモニーが響く。小さいものは10センチほどのものから(クライネ・ソプラニーノ)大きなものは2メートルの(グレート・コントラバス)ものまである。
バロック期に入ると他の楽器とのアンサンブルでもよく用いられるが、以降使われなくなり、20世紀に入ってから突如、教育楽器として復活することになる。

主な使用曲:道化の踊り/3人のフィドラー/裸の王様の行進(ガラン)旅する楽隊/じんたーら/ハレノヒ/蛙のアルマンド(ジグ) フォンタナ/ブランル1/アルマンド(カテ)逃げるが勝ち/マルガレーテのダンス2/ノスタルジア2(雑想)
フランダースR.C:道化の踊り gami

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★テーバー・パイプ
テーバー(太鼓)とパイプ(笛)でワンセットで一人で演奏する。当然笛と鉢は片手ずつ。笛は4穴しかないのに2オクターブ半程音域があるが、使える音階は限られている。リコーダーの純音に近い音に対して、息をたっぷり含んだ素朴な音がする。
ロバの「ジグの空想音楽会」ではメンバー全員がテーバー(太鼓)の替わりにバケツを持ち、その鉢の替わりに空き缶を利用したロボットのような人形でバケツを叩きながら、演奏し演じている。このような手法はロバにしか見られないことだろう。

主な使用曲:バケツの中の人形/馬車にゆられて(ジグ) 農夫の眼(雑想)


★フルート
我々の言うフルートは筒に穴が空いただけの素朴なものを指し、ルネサンス・フルート、トラベルソ、フォークフルート等はこの類いに入る。近代のフルートのようにいろいろな調で幅広い音域では吹けないが、音は柔らかく暖かい。


主な使用曲:空想の船(ジグ)トリスターナ(カテ)



★ダブルパイプ
昔から二本の笛が合わさったものは様々な回がなどで見られ、時には二本のリコーダーをくわえて同時に演奏することもあった。片方がドローンのような伴奏をすると考えればバグパイプと同じような発想で、時にはユニゾンで、時には3度や4度の平行で一人で音に厚みを加えていた。
今カテリーナで使っているのは、松本が釣りざおで作った竹笛を2本合わせたものである。

主な使用曲:エスタンピー(カテ)


★ホイッスル・フルート/竹笛
このような縦笛はリコーダーの原形でもあり、呼子笛(ホイッスル・フルート) とも呼ばれ、様々な地域で様々な素材で存在したと思われる。分類上ほぼリコーダーといっていいのだが、現在ロバにある楽器を比べると、リコーダーは純音に近く声部が合わさったアンサンブル向きで、ホイッスルは息が多くソロ向きである。
ティーン・ホイッスルはアイルランド音楽などでよく使い、現代のものはスチールだったりするが、本来木製だった。竹笛はカテリーナやロバで使っているのはホイッスルタイプで、松本自身が作ったものが多い。

主な使用曲:【ホイッスル】空想の船(ジグ)【竹笛】雪のモテット(ガラン)


★ゲムスホルン
昔から伝わる水牛などを使った角笛。閉管のためリコーダーよりオカリナに近い。音域も9度位しかない。静かだが芯のある音で、形態も音色も牧歌的である。

主な使用曲:森の小鳥(カテ)マルガレーテのダンス(雑想)




★パンパイプ
パンパイプはもっとも古い楽器の一つで、その名前はギリシャ神話に登場するパーン神に由来する。楽器の起源は新石器時代にまでさかのぼることができるだろう。ルーマニアのナイ、南米のサンポーニャなど、同じタイプの楽器は世界中にある。
この類の楽器は作りやすい。竹や葦などの節を利用して、ある長さに切って音程を調整したものを束ねればよい。息の音をたっぷり含んだ、なんとも懐かしい音のする楽器である。

主な使用曲:風の歌/チムチムチェリー(ガラン)空想の船/星の国/お月さんの祭り(ジグ) 花より美しきものは(カテ)卵の中の演奏(雑想) さなぎ星(トーナ)

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★ポルタティーフ・オルガン
教会にあるオルガンをそのまま小さくした、携帯用のパイプオルガン。右手で鍵盤を弾き、左手でふいごを押す。管の一本一本が笛である。
冨田りぐまの弾いているものは、田尻さんというパイプオルガン制作家に作ってもらったもの。現存するものはほとんど無く、メムリンクの天使の弾く絵を元にしたという。ロバハウスにはドイツの作家の作ったドローンキーの付いたポルタティーブもある。

主な使用曲:裸の王様の行進/ガランピーダンス/チムチムチェリー(ガラン)ハレノヒ/じんたーら/水車/馬車にゆられて(ジグ) 美しく優しい乙女(カテ)愚者の船(雑想)

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